プリンストン大学ヒューマンバリューセンター 生命倫理学 ピーター・シンガー教授

京都の寺院を訪れる観光客はその参拝券の裏面に「仏教の教えの第一は『感覚を有するあらゆる生命への慈悲』と記載されているのを読むことができます。

この言葉のとおり、動物の苦痛は重大事なのであり、私たちはその苦痛を取り除く努力をしなければならないのです。
日本において、豚のように知能が高く感情豊かな動物が、後ろを振り向くことも前後に数歩あるくこともできない狭い檻に閉じ込められて いることは驚くべきことです。

妊娠ストールは倫理的に許しがたいことです。このような状況 に置かれた豚が苦しむことは、はっきりと証明されています。
そのため現在、EUで妊娠ストールは禁止されており、ニュージーランド、オーストラリア等の国々でも漸次廃止されつつあるのです。またカリフォルニア州においては国民投票で圧倒的多数の支持を得て、妊娠ストールは禁止されました。マクドナルドですら妊娠ストールを用いて作られた豚肉、 ハム、ベーコンを購入しないと公表しています。

振り返ることも自由に歩くこともできない個別檻に豚を閉じ込めることを禁止して、日本が慈悲の国であることを示して欲しいと私は願っています。
*ARC注:ヨーロッパやアメリカのマクドナルドを指す。日本のマクドナルドにはそのような規制はない

プリンストン大学ヒューマンバリューセンター
生命倫理学 教授 ピーター・シンガー

プリンストン大学ヒューマンバリューセンター 生命倫理学 教授 ピーター・シンガー

Visitors to Buddhist temples in Kyoto can read on the back of their admission ticket that the first precept of Buddhism is “compassion for all sentient beings.” As this suggests, animal suffering matters, and we should try to stop it. It is therefore surprising that in Japan intelligent, sensitive animals like pigs are kept in crates so small that they cannot even turn around or walk a few steps back and forth.
This is ethically indefensible. There is clear evidence that pigs suffer when kept in this manner. That is why it is now banned across the entire European Union, and is being phased out in other countries like New Zealand and Australia. It is also now banned in California, after a referendum there overwhelmingly voted against it. Even McDonald’s have said that, in both Europe and the US (I am not sure about Japan), they will not buy pork or bacon or ham from producers who use .
I hope that Japan will show that it is a compassionate nation by prohibiting the keeping of pigs isolated in individual crates that do not permit them to turn around or walk freely.

Peter Singer, AC
Ira W. DeCamp Professor of Bioethics
University Center for Human Values
Princeton University

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